著者
深井 誠一 ノンタサワッシ チャルムシ 内山 加賀里
出版者
香川大学
雑誌
香川大学農学部学術報告 (ISSN:03685128)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.1-6, 2006-02-15

高い再生能力を有するダイアンサス'テルスタースカーレット'のカルスを用いた形質転換系を検討した。カルスを5mMのグルコースと50mMのアセトシリンゴンだけで湿らせたろ紙上で共存培養することにより、アグロバクテリアの感染が向上した。接種したカルスをG-418濃度を段階的に20-80mg/lに上げた再生培地上で選抜することにより形質転換体を獲得した。形質転換体の一部はin viroで早期開花を示した。また約10%の転換体が四倍体であった。順化した植物は正常に生育・開花し、さらに他のナデシコ属植物と交配することにより形質転換した後代が得られた。