著者
内藤 明子 印東 利勝
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.357-360, 1982-08-01 (Released:2017-08-01)

We report two cases of young women with psychogenic gait disturbance. Case 1 was a 25-year-old female who was difficult to take the first step forward at start for 5 years.Case 2 was a 14-year-old female who attempted suicide by taking high doses of sleeping drugs and showed astasia-abasia after recovery from comatose state. These two cases showed a discrepancy between neurological findings and neuroanatomical examinations.Both psychological and social backgrounds were significantly positive in each case.Whenever discrepancies were found between neurological findings and neuroanatomical standpoints, we postulate that psychosomatic consideration is essential prior to a neuroradiological approach or laboratory examinations.
著者
ブランディ シェリル・リン 内藤 明子
出版者
愛知医科大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2001

1.今年度の調査期間:平成15年6月2.対象者及びデータ収集:今年度は、本研究の最終対象者である私立病院看護部長1名に面接調査を行った。前年度同様、電話連絡及び依頼文書を郵送し、了解を得た後、半構成面接を行った。面接はテープに録音され、研究者によりフィールドノートが記載された。約2年間の調査期間に合計16名の面接調査が終了し、データ飽和状態となり、調査を終了した。3.データ分析及び結果:シャッツマンのグラウンデッドセオリーテクニックをデータ分析に用い、複数のステップを経て中核次元を導いた。次いで、ディメンションの有する特性あるいは特徴について分析し、各次元と特性が、全体像を表す概念(その他すべてを説明しうる性質をもつ次元)になる要件を有すかどうか吟味した。最後の分析段階で、データを、内容、条件、行動、結果からなる説明表に整理した。各次元あるいは概念は、対象者からの実際のデータ、及び看護・管理・フェミニストの文献から詳細に説明可能、且つ支持可能である。本研究を代表する全体概念は「自己評価」及びその特性である「自信」であった。J.B.ミラーの「真実性(authenticity)」の概念が、本研究の全体概念の理解に最適であり、日本の女性看護管理者が、仕事へ取り組みながら真実性を見出した経緯を理解することが、今後の日本の看護管理実践と教育の向上に役立つと考えられる。4.研究成果の公表:本研究の初期の結果は、2003年11月3日に、カナダ・トロントで行われた第37回シグマ・セタ・タウ国際大会において、ポスター及び口演発表で報告された。最終結果については、2004年4月30日〜5月4日に、カナダ・バンフで行われる健康に関する質的研究学会において、口演発表される予定である。なお、米国の『看護管理学雑誌』への投稿準備中である。