著者
権藤 克彦 冨永 和人
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.2_93-2_99, 2010-04-27 (Released:2010-05-17)

Cプログラム中の#includeの正しさをチェックするツール「簡単#include検査君」を開発した.教科書用の158個の小さなサンプルコードに実験的に適用し,58個のファイルから#includeミスを発見できた.経験として,ツールは#includeミスの発見に非常に有効だったこと,この成功は「使い捨てツール」のアイデアを裏付けること,#includeミスは予想よりもはるかに多かったこと,などを述べる.
著者
小泉 和真 冨永 和人
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.128(2007-BIO-011), pp.93-96, 2007-12-21

人工化学とは仮想的な化学系を表現する計算モデルである.我々は文字列のパターンマッチと組み換えに基づく人工化学を提案している.人工化学を用いた一般的な研究では,設定をシミュレータに与えて計算機実験を行い,その結果を得る.これに対して我々は,とある結果を引き起こす設定がいかなるものであるか推論する手法の確立を目指している.本研究では,この目的のために自動推論器の試作を行なった.この推論器は,人工化学系の初期状態と目的の分子を与えろと,その分子の生成可能性を判定する.推論器の実装にはオブジェクト指向言語 Ruby を用いた.作成した推論器によって例題を解き,推論器が期待通りに動作することを確認した.
著者
小泉 和真 冨永 和人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.128, pp.93-96, 2007-12-21

人工化学とは仮想的な化学系を表現する計算モデルである.我々は文字列のパターンマッチと組み換えに基づく人工化学を提案している.人工化学を用いた一般的な研究では,設定をシミュレータに与えて計算機実験を行い,その結果を得る.これに対して我々は,とある結果を引き起こす設定がいかなるものであるか推論する手法の確立を目指している.本研究では,この目的のために自動推論器の試作を行なった.この推論器は,人工化学系の初期状態と目的の分子を与えろと,その分子の生成可能性を判定する.推論器の実装にはオブジェクト指向言語 Ruby を用いた.作成した推論器によって例題を解き,推論器が期待通りに動作することを確認した.Artificial chemistries are models of virtual chemical systems. We proposed an artificial chem istry based on string pattern matching and recombination. A general research methodology using an artificial chemistry is to give a set-up to a simulator and run a simulation to obtain results. In contrast, we attempt to establish a methodology to infer a set-up to cause a desired result. This study built a prototypical reasoning software, which decides whether a target molecules are produced in a given system of our artificial chemistry, implemented with Ruby, an object-oriented language. We solved example problems with the software, thereby confirmed that it worked as expected.