- 著者
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出口 朋美
- 出版者
- 近畿大学全学共通教育機構教養・外国語教育センター
- 雑誌
- 近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 (ISSN:21856982)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, no.2, pp.55-71, 2014
[抄録] 本研究は国際ボランティア・プロジェクトでのピロシキ作りをトピックとしたミーティングを対象に, 道具という観点からディスコース分析を行うことで, 第二言語コミュニケーションの様相を描くことを目的とした. 分析の結果, ピロシキを表現するジェスチャーが相互理解を促進する道具として機能していたのに対し, 参加者が求める「正確さを求めて修正される」文法や「文脈にそぐわない」語彙, または電子辞書と言った道具がコミュニケーションを阻害していたことが分かった. その理由として, 道具としての即効性・対等性・柔軟性が考察された. 同時に, 参加者達はピロシキ作りという共通の目標に向かって, 状況に合わせて可能な限りの道具を使いながら相互理解を目指していたことも分かった.著者専攻: 英語教育学・異文化間教育