著者
前川 和子
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学環太平洋圏経営研究 (ISSN:13455214)
巻号頁・発行日
no.9, pp.199-212, 2008-03-25

After World War II, GHQ(General Headquarters)decided to open the library school in Japan for democracy. Robert L. Gitler, the president of JLS(Japan Library school), invited four faculties of library science in U.S.A. Frances N. Cheney came to Japan as a specialist of reference service, and taught reference service and librarianship to Japanese students for 18 months. They were influenced by her, and from then spread reference service in Japan.
著者
前川 和子 Kazuko MAEKAWA
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
no.15, pp.165-181, 2014

日本図書館学校(Japan Library School以下、JLS)は、日本で初めての大学学部レベルの図書館学教育が行われた。R. ギトラー(Robert Laurence Gitler, 1909-2004)が主任となり、アメリカから4人の教師と1人のライブラリアンが招聘され教育にあたった。そのレファレンスの科目では、担当者F. チェニー(Frances Neel Cheney, 1906-1996)によってMudge, Wyer, Bishopの各々のレファレンスの定義が紹介された。またこの科目では、日本の文献として渋谷国忠(1906-1969)の「参考事務要論」、今沢慈海(1882-1968)などが資料として使われている。これら日本の論文の何が評価されて、資料として使われることになったのか。本稿では、3人のレファレンス権威者とどのように繋がるのかを探り、渋谷の論文を評価したい。