- 著者
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山浦 由郎
前沢 久
高畠 英伍
橋本 隆
- 出版者
- Japanese Society for Food Hygiene and Safety
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.3, pp.203-208_1, 1981-06-05 (Released:2009-12-11)
- 参考文献数
- 27
- 被引用文献数
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毒キノコを生化学的作用によって分類し, 食中毒発生時の原因キノコの判定および中毒治療の参考となる基礎資料をつくることを目的として, まず致死性の強いドクツルタケについて検討した. キノコの熱水抽出物をマウスに腹腔内投与した時の生化学的影響は投与6時間後最も顕著に現れ, 肝グリコーゲン, 血糖値がそれぞれ対象の約1/10, 1/2に減少, 血清GOT, GPTは逆に上昇し24時間経過後も低下しなかった. 肝重量は有意に増加し, ミクロゾームタンパク, トリグリセライドは変化しなかったが, グルタチオンは有意に減少した. また脂肪酸-β酸化酵素活性は対照の約1/10に低下した.