3 0 0 0 OA 模倣と独創

著者
停 義雄 江橋 節郎 平田 義正 高畠 英伍
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.13-18, 1982-01-01 (Released:2018-08-26)

論文の審査にあたっても, 独創的な内容があるか否かがまず問われる.新しいアイデアとそれを実現させる実行力は, どこの世界でももっとも望まれるものである.かといってただ独創を御題目のように唱えていても, 一向に新しいものは生れない.3人の先達に, 独創性を育てる背景を語って頂くこととした.この座談会を終って帰宅すると, 福井博士のノーベル化学費受賞のニューズが流れていた.薬学分野から新星の輝き出ることを期待したい.
著者
池辺 克彦 田中 涼一 葛原 由章 末永 泉二 高畠 英伍
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
衛生化学 (ISSN:0013273X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.159-166, 1986-06-30 (Released:2008-05-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

1.全国11都道府県, 26地点, 76試料の浮遊粒子状物質中のベリリウム, ストロンチウムを分析することにより, バックグラウンド値を求めた.平均値がベリリウム, ストロンチウムでそれぞれ 0.042±0.051ng/m3,6.68±5.21ng/m3であった.2.北九州市における3ヵ年1978-1980年(昭和53-55年)の大気中ベリリウム値の推移をみると, 年ごとに減少の傾向が若干みられたが, 更に長期の調査継続が必要と思われる.3.全国6都府県, 7地点, 11試料を都市型, 産業型, 対照地域に分け, アンダーセン・ハイボリウム・サンプラーを用いて得られた粒度別ベリリウム, ストロンチウムの測定を行ったところ, 2つの分布パターンに大別できた.4.産業型である川崎地区で得られた粒度別ベリリウムとストロンチウムには高い相関がみられた.5.アンダーセン・ハイボリウム・サンプラーにより得られたベリリウム, ストロンチウムの粒度分布は, 今までの報告によるマンガン, 鉄と類似しカドミウム, 鉛とは異なった分布を示した.6.粒度別ストロンチウムとベリリウム比を各地域ごとに比較すると3つの分布パターンに大別された.
著者
山浦 由郎 前沢 久 高畠 英伍 橋本 隆
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.203-208_1, 1981-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
27
被引用文献数
2 2

毒キノコを生化学的作用によって分類し, 食中毒発生時の原因キノコの判定および中毒治療の参考となる基礎資料をつくることを目的として, まず致死性の強いドクツルタケについて検討した. キノコの熱水抽出物をマウスに腹腔内投与した時の生化学的影響は投与6時間後最も顕著に現れ, 肝グリコーゲン, 血糖値がそれぞれ対象の約1/10, 1/2に減少, 血清GOT, GPTは逆に上昇し24時間経過後も低下しなかった. 肝重量は有意に増加し, ミクロゾームタンパク, トリグリセライドは変化しなかったが, グルタチオンは有意に減少した. また脂肪酸-β酸化酵素活性は対照の約1/10に低下した.