著者
飯星 貴裕 山口 喜教 前田 敦司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.180, pp.1-6, 2008-07-29
被引用文献数
1

ネットワークのセキュリティシステムの一つにネットワーク侵入検知システム(NIDS)がある.このNIDSのスループットを向上させるため,ボトルネックとなっているパターンマッチング処理を専用ハードウェアで行う試みがなされている.しかしながら,一般的に専用ハードウェアには膨大なパターン集合とのマッチングを高速に行うために,回路規模を大きくせざるをえないという問題がある.そこで,本稿ではパターンマッチング回路の回路規模の増大を抑えるために,NFAハイブリッドアーキテクチャに着目した.このアーキテクチャは,その特性上高い回路効率を持つと考えられるが,必ずしも詳細な評価が行われていない.ここでは,NFAハイブリッドアーキテクチャの詳細な回路を実装・評価した上で,さらに回路効率を向上させるための手法を考案し,評価を行った.その結果,入力文字数が小さいときにおいて,従来のNFAアーキテクチャよりも高い回路効率を持つことを実証し,さらに提案した効率化手法が有効であることを示した.
著者
船戸 潤一 前田 敦司 中西 正和
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.21-22, 1996-03-06

Lispは1962年のLisp1.5の発表以来、記号処理用言語として発展し続けている。そのなかで、ISO(International Organization for Standardization)により設計されたLispの標準化案に、ISLispがある。ISLispは、Common Lispをベースの言語とし、小さく、効率の良い処理系の作成を目的として設計されたLisp言語である。本研究は、ISLisp言語処理系の実装を目的とする。本システムは原始プログラムを中間コードに変換するコンパイラ部分と、中間コードを解釈、実行するインタプリタ部分とから成り、中間コードにはバイトコードを用いる。本稿ではISLisp言語処理系のインタプリタ部分であるバイトコードインタプリタILBIについて、その実装方法と、インタプリタの効率化について報告する。