著者
前田 敬二
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.768-773, 1982-07-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
7

戦後に行なわれた多くの種類の固体発光デバイスの研究開発の進歩,消長と,工業としての発展を回顧する.現在,工業的に確立されたと思われるものは1960年ごろから研究開発の始まったIII-V族化合物結晶を用いた緑色から赤色の発光ダイオードであり,半導体レーザーなど実用的性能に達しながらもなお研究開発の途上にあるものも多い.これらの歴史から,新しく発光デバイスとして発展するために必要と思われる材料の選択の重要性をはじめ,いくつかの条件を述べる.