著者
東 達也 西井 龍一 加川 信也 大桃 義朗
出版者
滋賀県立成人病センター(研究所)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-11-18

1)MeAIBの18F標識体である[18F]NMeFAMPの合成は、収率約20%、合成時間約90分、放射化学的純度99.9%以上で順調だったが、品質検定、急性毒性試験等までは行えていない。2)従来法であるオンカラム加水分解法に比し、我々の導入したtwo-pot蒸留法やone-pot蒸留法を用いた新しい固相抽出技術による18F標識体FACE合成法は高品位で安価で簡便な合成法として高い評価を得た。倫理委員会承認後、健常ボランティアおよび担癌患者で実施し、肝腫瘍患者でのFDGとFACEを併用したPET検査の結果は日本核医学会の英文誌Annals of Nuclear Medicineに掲載された。
著者
東 達也 西井 龍一 加川 信也
出版者
滋賀県立成人病センター(研究所)
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

腫瘍診断の領域で広く用いられるFDG-PETの欠点である炎症性疾患への偽陽性を克服するため、システムA輸送体を介した人工アミノ酸製剤である[N-methyl-^<11> C] MeAIB ;α-methylamino-isobutyric acidを開発、安全性を確認、薬剤合成法を確立し、腫瘍診断法としての基礎を確立した。ヒト癌患者を対象とした臨床的な研究を推進し、合計200例以上の脳腫瘍、胸部腫瘍、前立腺腫瘍患者を検討し、良悪性鑑別診断として一定の評価を得た。