著者
加藤 俊徳
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.505-510, 2020-10-01 (Released:2020-10-01)

カスタマーハラスメントは,これまで,顧客からのセクシュアルハラスメントに主な焦点が当てられていた。近年,情報産業の発達に伴い,不特定多数の顧客から情報サービス従事者(接客・営業担当者を含む)へのハラスメントが問題となっている。本稿では,カスタマーハラスメントを起こしやすいカスタマーの脳について,1)睡眠,運動,食生活などの生活習慣,2)注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害などの発達障害,認知症やうつ病など脳機能に問題のある疾患,3)8つの脳番地の機能がそれぞれ低下または未熟である場合,の3つの観点から概観した。加えて,カスタマーハラスメントを予防するために必要な課題を述べた。
著者
加藤 俊徳
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.248-253, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
8

小児中耳炎の発症要因のなかで,頭位(体位)の関与するものに,授乳時の姿勢,胃食道逆流,寝ているときの姿勢が考えられる。授乳時の姿勢と中耳炎については,1960年ダンカンが哺乳瓶を寝せた状態で授乳させると,ミルクが耳管を経て中耳に入り,中耳炎の原因になることを指摘し,哺乳瓶を寝せた状態で授乳したことによりおこる中耳炎を頭位性中耳炎(positional otitis media)と名づけた。日本でも30年前に授乳の時の姿勢により中耳炎をおこすことが,わかっていた。しかし,多くの母親は,臥位授乳をしているので,その理由を検討した。そして授乳の姿勢による中耳炎を検討し,さらに,胃食道逆流や,寝ているときの姿勢の関与を考察した。
著者
加藤 俊徳
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10special1, pp.1029-1063, 1977-10-25 (Released:2011-11-04)
参考文献数
32