著者
細貝 翔太 清水 秀則 加藤 大介
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.55, pp.11-14, 2012-07-22

東方地方太平洋沖地震で被害を受けたM中学校は,南校舎と北校舎の2棟あったが,被害は異なっていた。その1では,M中学校の概要と被害を説明した。その2では,両校舎の性質を詳しく探るため地震応答解析結果を報告し,その結果を用いて南校舎の壁抜け柱の挙動を説明する。その結果,本建物の1階の壁抜け柱の被害は,地震応答解析の2階の応答変位から推定した柱の作用軸力と,すでに筆者らが提案している柱の軸力負担能力喪失時の部材角計算値,より説明できた。
著者
李 柱振 八塚 卓哉 加藤 大介
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.53-56, 2006-07-09

本研究は鉄筋コンクリート造柱の軸力保持性能に及ぼすコンクリートの強度の影響を実験的に解明することを目的としている。試験体は4シリーズあり、実験パラメータはコンクリート強度(32.2N/mm^2と19.1N/mm^2)と配筋詳細(溶接帯筋フックと90°フック余長を通常の半分4d)である。比較のためこれ以外のパラメータは全く同じにした。各シリーズ3体ずつ,計12体で実験を行った。そのうち1体は中心軸圧縮実験を行い,残り2体で高低軸力に分けて曲げせん断加力を行った。
著者
加藤 大介 芝 譲 松田 壮史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.63, no.506, pp.155-161, 1998-04-30 (Released:2017-02-02)
参考文献数
10

The main objective of this paper is to propose an evaluating equation for deformation capacities of reinforced concrete columns determined by flexural failure, which is caused by the compressive failure of the core concrete. The effects of the compressive failure of the core concrete become significant for corner columns subjected to varying high axial load. Therefore, these problems are discussed paying special attention to the effects of the varying axial load. The proposed equivalent axial load ratio was found to be effective to apply equations to columns with varying axial load.
著者
平田 圭亮 中村 友紀子 加藤 大介
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.51, pp.161-164, 2008-07-27

2007年07月16日に新潟県上中越沖が発生した。本報告では、震度6強を記録した柏崎市のRC造学校建物を対象とし、その地域の耐震補強化の状況、竣工年と被害の関係および耐震性能と被害の関係について調査した。調査は、新潟県の施設台帳、応急危険度判定調査表、県と市の各被害報告書および現地調査により行った。その結果、柏崎市のRC造学校建物の耐震補強化率は低くかったが、駆体にはほとんど被害は見られなかった。