著者
加藤 渡 堀 義幸
出版者
一宮女子短期大学
雑誌
一宮女子短期大学紀要 (ISSN:1349936X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.59-66, 2005-12

今日の幼児教育には、「生きる力の基礎」を育成することが求められている。生きる力とは、基本的生活習慣、人への愛情、自然の感受性、豊かな創造性などである。これらの大部分は、野外教育に期待される成果と重なるものである。本稿では、保育者を目指す学生を対象に行った野外活動実習の内容と実習に参加した学生の反応を考察し、保育者を目指す学生への野外教育のあり方を検討した。野外活動実習に参加した学生は、実習でのプログラムから、野外活動を通して得られる教育的価値を見出すことが示唆された。
著者
加藤 恵子 星野 秀樹 野中 章臣 藤田 公和 加藤 渡 大島 博人 黒柳 淳 脇坂 康彦
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.288_3-288_3, 2016

<p> 愛知県私立短大体育研究協議会では私立短大女子学生の実態を把握するため、1985年を初回として、10年毎に健康・体力に関する調査を同様の内容で実施した。ここではこの30年間の動向を追った。対象者は、1期(1985年1817名)、2期(1995年4046名)、3期(2006年800名)、4期(2015年813名)である。健康・体力の自己評価では、4期において、健康では「非常に健康」が、体力では「ない方」、「非常にない」が1期に比べて多かった。運動・スポーツ実施者では、効果的な運動実施頻度(週2回以上)実施者は1、2期が約8%だったが、3期約17%、4期約19%と増加していた。実施理由では1期は「気晴らし(楽しみ)のため」が、4期では「運動が好きだから」が最も多かった。実施種目は1期でみられた、「ボウリング」「ゴルフ」「スケート」「スキー」は4期ではみられず、少数だが「よさこい」「フットサル」「インディアカ」等の新種目が挙がっていた。以上、30年間の調査で意識の変化は見られたが、体力の維持・増進のための効果的な運動・スポーツ実施者が少数であることに変わりはなく、健康的な運動習慣を獲得させる必要が示された。</p>