著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学文学研究科西洋近世哲学史研究室
雑誌
Prolegomena : 西洋近世哲学史研究室紀要 (ISSN:21858098)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.1-12, 2015-12-15

Where is the historical origin of anti -Kantianism in the aesthetics of German idealism? Frederick C. Beiser’s recent book, Diotima’s Children: German Aesthetic Rationalism from Leibniz to Lessing, doesn't treat this subject directly, but provides many profound insights into it. In this paper the author gives a summary of the book first, then explains some of those insights.
著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学文学研究科西洋近世哲学史研究室
雑誌
Prolegomena : 西洋近世哲学史研究室紀要 (ISSN:21858098)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.1-12, 2015-12-15

Where is the historical origin of anti -Kantianism in the aesthetics of German idealism? Frederick C. Beiser's recent book, Diotima's Children: German Aesthetic Rationalism from Leibniz to Lessing, doesn't treat this subject directly, but provides many profound insights into it. In this paper the author gives a summary of the book first, then explains some of those insights.
著者
加藤 紫苑
出版者
日本シェリング協会
雑誌
シェリング年報 (ISSN:09194622)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.96-106, 2017 (Released:2019-08-06)

In dieser Abhandlung interpretiert die Autorin die Entstehung der Identitätsphilosophie Schellings als die Entwicklung vom Standpunkt der „Organon-These“– die Kunst sei das einzige wahre und ewige Organon und zugleich Dokument der Philosophie – im System des transzendentalen Idealismus (1800) zu dem der „Einheit der Wahrheit und Schönheit“, der im Dialog Bruno (1802), in den Vorlesungen über Philosophie der Kunst (1802/03) und so weiter ausführlich erklärt wird. Dabei belegt sie ihre Interpretation durch die Beantwortung der folgenden drei Fragen: 1) Was ermöglicht Schelling, das System der Kunstphilosophie aufzubauen? 2) Welches Verhältnis besteht zwischen der Darstellung meines Systems der Philosophie (1801) und dem Dialog Bruno? 3) Was ist das Hauptthema dieses Dialogs?
著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2017-04-26

本研究の課題は、中期シェリングの主要著作『世界時代』の分析を通して、ヘーゲルによるシェリング芸術哲学の批判とそれに基づく《芸術終焉論》がシェリング自身によっていかに再批判されるのか、という問いに答えることにある。この問題意識のもとに平成30年度は以下の活動を行った。第一に、平成29年9月以来、ドイツ連邦共和国のボン大学国際哲学センターにおいてマルクス・ガブリエル教授のもとで研究を行っており、平成30年度の前半も引き続き同所において研究を行った。平成30年6月にはガブリエル教授の日本への招聘講演にも帯同した。来日中、報告者の日本での所属研究機関の主催により、ガブリエル教授の京都大学で講演会を開催した。その発表原稿を翻訳したものが「なぜ世界は存在しないのか――<意味の場の存在論>の<無世界観>」である。第二に、ヘーゲルのシェリング批判の内実とその妥当性を判定するための論文を執筆した。「〈導入〉としての『ブルーノ』―同一哲学の見過ごされた側面」と題するもので、ヘーゲルの『精神現象学』におけるシェリング批判がある意味で一面的であることを示そうとした。本研究の中心的課題である『世界時代』の再解釈は、具体的には、(1)『世界時代』の構想の解明、(2)『世界時代』の過程の解明、(3)『世界時代』の成果の解明という三つの段階を踏んで行われる。本年度の前半は『世界時代』の執筆の挫折の主要原因を十分に明らかにした上で、後半はこの挫折の経験がシェリングの後期哲学(特にその『神話の哲学』)にとってどのような意義を有しているのかについて考察した。そのためには、この挫折の経験をふまえて行われている『エアランゲン講義』の内容の分析が不可欠であった。主に『エアランゲン講義』の読解を中心とした研究成果はいずれ、国内外の学会において研究発表を行い、各機関誌に論文を投稿する予定である。
著者
加藤 紫苑
出版者
京都大学文学研究科西洋近世哲学史研究室
雑誌
Prolegomena : 西洋近世哲学史研究室紀要 (ISSN:21858098)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-16, 2017-06-15

筆者は2016年の9月から12月にかけて、京都出町柳GACCOH において、計3回にわたって「やっぱり知りたい! シェリングとドイツ・ロマン主義」と題する連続講義を行なった。本稿は、第2回「産出的構想力の発見--シェリングの精神哲学」を文章化したものである。