著者
中山 剛 中井 徹志 横田 恒一 外山 滋 加藤 誠志 岡谷 和典 上田 典之 植松 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.638, pp.19-24, 2005-01-20
被引用文献数
4

高次脳機能障害などの認知障害者の中には, 馴染んでいる道でも迷って道順がたどれない, あるいは地図が読めない方がいる.そのような地誌的障害のある認知障害者の屋内移動を支援するPDA用ソフトウェアを開発した.PDA画面上で現在地と目的地を選択すると自動的に経路を表示し, 次に進むべき部屋名などの場所をスクロールして順次表示する方式でナビゲーションを行うソフトウェアである.認知障害のある高次脳機能障害者5名を被験者として, 国立職業リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)の1階と3階の部屋をそれぞれ出発地, 目的地とした評価実験を行った.その結果, 特に行ったことがない建物内で有用との主観評価結果を得た.