- 著者
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粕田 承吾
勇井 克也
- 出版者
- 奈良県立医科大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2021-04-01
スズラン は、主に観賞用として栽培されている。しかし、野山に自生しているスズランも多くみられ、食用のギョウジャニンニクと外観が似ていることから、誤食による食中毒が現代でも後を絶たない。スズラン毒の主成分はconvallatoxin (CTX)と呼ばれる強心配糖体の一種である。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重症の場合は死に至る。一方、CTXによる中毒では出血傾向を示すことが経験的に知られているが、その機序は現在までのところ、まったく不明である。本研究では、CTXが血液凝固系に対する影響を検討し、その作用機序を明らかにする。