著者
多田 智洋 中田 潤 菅原 浩仁 西沢 慶太郎 須永 大介 佐藤 健司 福眞 隆行 北 宏之 中田 智明 老松 寛
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.3, pp.738-740, 2014-03-10 (Released:2015-03-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1 2

心室細動の原因となるQT延長症候群は,器質的疾患や薬剤による影響で起こることが知られている.急性心筋梗塞に対する経皮的ステント留置術後,選択的再取り込み阻害薬(SSRI),プロトンポンプ阻害薬(PPI)の内服にてQT延長を起こし,心室細動となった症例(40代,男性)を経験した.抗血小板療法に加えたPPIによる薬物相互作用により,SSRIによるQT延長効果が増強され,心室細動を誘発したと思われた.
著者
村北 宏之 林 守正 三上 博久 石田 泰夫
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.236-240, 1986-03-05
被引用文献数
1 6

高速液体クロマトグラフィーによる血中薬物の分析において,カラムスイッチング法を用いた前処理の自動化を試みた.目的成分を前処理用カラムに保持させた後,流路切り換えにより分析用カラムに導入して定量する方法を採用した.前処理用カラムとしては,テトラメチロールメタントリアクリレート系樹脂を充てん剤とする逆相クロマトグラフィー用カラムを用いた.分析用カラムには,オクタデシル基化学結合シリカを用いた.前処理用カラムに対する血清中のタンパク及び薬物の溶離挙動を調べ,前処理用移動相,前処理用カラム洗浄液,分析用移動相,更に流路切り換えのタイミングを設定した.抗けいれん薬,テオフィリン,リドカインを対象とし,血清直接注入により良好な再現性が得られた.相対標準偏差値は,保持時間に対し0.3%以下,ピーク面積に対し1.2%以下であった.