著者
須永 大介 村木 美貴
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.769-774, 2012
被引用文献数
1

地球温暖化問題への対策は極めて重要なテーマである。CO2排出量は業務、家庭、産業、交通部門での発生量が高く、排出量の削減が重要な問題となっている。本稿では、CO2排出量の削減を目指したロンドンの交通政策、特にEVの普及促進について論じる。研究にあたり、まずロンドンの気候変動、計画、交通政策について整理を行い、次にEVに関する政策について詳細を整理した。分析の結果として、ロンドン市長の強力なリーダーシップの下、総合的な資金制度を活用してEVの充電施設が増加してきたことが明らかとなった。また、EV向け駐車施設に関する規制とCar Club会員の増加がCO2排出量削減に寄与していることを明らかにした。
著者
多田 智洋 中田 潤 菅原 浩仁 西沢 慶太郎 須永 大介 佐藤 健司 福眞 隆行 北 宏之 中田 智明 老松 寛
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.3, pp.738-740, 2014-03-10 (Released:2015-03-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1 2

心室細動の原因となるQT延長症候群は,器質的疾患や薬剤による影響で起こることが知られている.急性心筋梗塞に対する経皮的ステント留置術後,選択的再取り込み阻害薬(SSRI),プロトンポンプ阻害薬(PPI)の内服にてQT延長を起こし,心室細動となった症例(40代,男性)を経験した.抗血小板療法に加えたPPIによる薬物相互作用により,SSRIによるQT延長効果が増強され,心室細動を誘発したと思われた.
著者
須永 大介 村木 美貴
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.939-946, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
23

本研究は、都心部において今後予想される建物更新を契機としたZEBの導入と面的エネルギーの導入が環境性・防災性の観点でどのような効果を発揮するのかを評価することを通じて、都心部におけるZEB導入と面的エネルギー導入のあり方を明らかにすることを目的とした。研究を通じ、札幌市では導入に関する施策が位置付けられていることから、計画に基づくZEBや面的エネルギー施策展開が志向されていること、単体の建築物のZEB化と再エネを活用した面的エネルギーの拡充を合わせて推進することで大きな排出量削減効果が期待できること、面的エネルギーの拡充は環境面だけでなく、強靭性の観点からも有効であることを明らかにした。我が国において今後のZEBと面的エネルギーネットワークの拡充を推進するにあたり、技術革新と連動した新築と継続的な改修、再生可能エネルギー生成源の計画的な導入と接続、ネットワーク接続インセンティブや規定の制定が必要であると考える。