著者
木村 篤信 黒田 知宏 眞鍋 佳嗣 千原 國宏
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.293-303, 2007
被引用文献数
2

被教示者が教示者の動作を学習するために視覚情報を用いたシステムを利用する際,動作の種類や目的に適した教示動作提示方法を選択することで効率的な学習支援が可能である.本研究では,教示動作提示方法を,被教示者の体と教示者の体との位置関係によって,主観位置条件,3軸一致位置条件,2軸一致位置条件,1軸一致位置条件の4つの位置条件に分類し,それぞれの特徴を調べることを目的とする.それぞれの位置条件の特徴を調べるために,姿勢を模倣する実験と動作を模倣する実験を行った.その結果,主観位置条件は部分的な動作の修正や細かな姿勢の模倣に適しており,3軸一致,2軸一致,1軸一致の位置条件は動作の全体的な模倣に適していることがわかった.