著者
堀内 洋平 岡野 めぐみ 石川 裕貴 植田 浩史 高良 真佑子 松田 すみれ 千田 海帆 竹本 雅則 藤井 太基 桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.46, pp.309-323, 2013

私達はいろいろな場面で,「かわいい」という言葉を耳にしたり,口にする機会が多い。その対象は動植物やそれをモデルにしたグッズ類,キャラクターである場合が多い(アニマ,1987;桜谷・初宿;2009)。近年こうしたグッズ類やアニメ等に関する産業はかなり盛んである(アニマ,1978;島村,1991;真壁他,2009)。しかし,「かわいらしさ」に関する生物学的考察はかなり少ない(たとえば,アニマ,1987;桜谷,1996;島村,1991;古賀,2009など)。「かわいらしさ」とはもともと,各人の好みや感じ方の問題であって,科学的分析には向かなく,あるいは困難な面を持っていると考えられる傾向があるが,人気のある生物にはいくつかの特徴があるように思われる。本研究では主に里山に生息する生物の「かわいらしさ」について調査し,その特性について考察する。一般に里山は生物多様性に富み,かわいらしい生物を調査することによって,その新たな効果(癒し効果等)やグッズ等におけるモデルとしての活用が期待される。