著者
植田 浩史
出版者
大阪市立大学経済研究会
雑誌
季刊経済研究 = The quarterly journal of economic studies (ISSN:03871789)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.p26-46, 1993-03

IV A労連の組織と活動 : 3 労使協議制度と賃金制度 : (1)生産対応に関する労使協議制度 : A労連は, 会社側から提起される生産のフレキシビリティや生産性向上について協力的に対応し, 各組合は, 過度・無原則な取り組みに対し生産対応のルール化, 労使協議の充実という形でチェックを行うことを課題としてきた. それでは, 実際のチェック機能を果たす労使協議制度の実状はどうなっているのか, 自動車総連調査をもとに概観しよう. ……
著者
堀内 洋平 岡野 めぐみ 石川 裕貴 植田 浩史 高良 真佑子 松田 すみれ 千田 海帆 竹本 雅則 藤井 太基 桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.46, pp.309-323, 2013

私達はいろいろな場面で,「かわいい」という言葉を耳にしたり,口にする機会が多い。その対象は動植物やそれをモデルにしたグッズ類,キャラクターである場合が多い(アニマ,1987;桜谷・初宿;2009)。近年こうしたグッズ類やアニメ等に関する産業はかなり盛んである(アニマ,1978;島村,1991;真壁他,2009)。しかし,「かわいらしさ」に関する生物学的考察はかなり少ない(たとえば,アニマ,1987;桜谷,1996;島村,1991;古賀,2009など)。「かわいらしさ」とはもともと,各人の好みや感じ方の問題であって,科学的分析には向かなく,あるいは困難な面を持っていると考えられる傾向があるが,人気のある生物にはいくつかの特徴があるように思われる。本研究では主に里山に生息する生物の「かわいらしさ」について調査し,その特性について考察する。一般に里山は生物多様性に富み,かわいらしい生物を調査することによって,その新たな効果(癒し効果等)やグッズ等におけるモデルとしての活用が期待される。
著者
原 朗 山崎 志郎 加瀬 和俊 金子 文夫 岡崎 哲二 寺村 泰 西野 肇 池元 有一 伊藤 正直 植田 浩史 柳 沢遊 沼尻 晃伸 山口 由等 渡辺 純子
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本共同研究では、制度設計と市場経済の関係性の観点から、20世紀の日本経済を概観し、高度成長期の特徴を捉えた。このため、世界経済およびアジア経済の枠組み、日本の産業構造、産業組織、経済政策、企業間関係、労働市場、消費動向、消費者意識の変化について分析した。その結果、戦後世界の安定化と日本と対アジア関係の再構築、産業政策と産業調整、企業間取引、消費構造の高度化など1950年代から60年代に現れた制度設計と市場経済の安定的で特徴的な様相を明らかにした。
著者
植田 浩史 本多 哲夫 中瀬 哲史 田口 直樹 長尾 謙吉 大田 康博 桑原 武志 粂野 博行 義永 忠一
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

平成17年度は、おもに三つの課題に取り組んだ。第1は、今回の研究課題の具体的な成果の取りまとめに向けた準備であり、第2は、課題の国際比較研究のための海外調査の実施、第3に、製造業実態調査の再集計(岸和田市)である。第1の課題については、クラスターにとって重要な意味を持つと考えられる公設試験研究機関を対象に研究成果を取りまとめることを課題として、これまでの研究機関で行なわれてきた調査結果の取りまとめ、補充調査などに取り組んだ。特に、全国の公設試験研究機関の実態を把握するために、郵送アンケート調査を実施し、現状についてのデータの収集に努めた。公設試験研究機関に関する研究はすでに報告書案を策定し、執筆分担を確定し、執筆に取り掛かっている。平成18年度中には刊行されることになっている。この報告書(仮題『公設試験研究機関と中小企業』)では、企業、大学・研究機関、自治体のネットワークの中心として、地域産業クラスターの要の役割を果たすことが期待されている公設試験研究機関が置かれている現状と課題を実態調査を元に明らかにするとともに、高まる期待にこたえていく上でさまざまな課題が存在していることが示されることになる。第2の課題については、クラスターとしてこれまでも重視されてきたイタリアのプラート地域、現在新たなクラスターを形成しつつある中国蘇州地域を対象に海外調査が実施された。プラート地域については、1980年代に議論されてきた産業地区のイメージから大きく変化しつつあること、蘇州地域についてはローカル企業と日本をはじめとする海外企業の進出による新たな分業構造がクラスターの性格に大きく影響していることが調査によって明らかにされた。第3の課題については、岸和田市と協力して岸和田市の地場産業である繊維産業について製造業実態調査(全数調査)の再集計が行なわれた。