著者
南 茂夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.639-652, 2001-06-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
53

分光計測を実用計測技術としてとらえ,過去1世紀以上にわたって続けられてきた種々の分光的手法が,機器化されて一つの市場を形成するに至った背景と今後の発展の方向を,ニーズとの関連を明確にしながら展望した.まず,光と物質の相互作用で現れる光スペクトルの種類について,基本事項のテユートリアルな概説を行い,それぞれのスペクトル分野で実用されつつある特徴的な分光計測機器の現状を紹介した.続いて,これから分光計測実験や機器開発を試みる方々への指針として,構成要素の有機的結合を目標としたシステム設計の季法にっいて言及した.