著者
三池 秀敏 南野 郁夫
出版者
日本時間学会
雑誌
時間学研究 (ISSN:18820093)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-18, 2019 (Released:2020-05-27)

家庭用の太陽光発電の「余剰電力買取制度」が始まって10年が経過しようとしている。いわゆる「2019年問題」は、太陽光発電への今後の向き合い方が変わることを示唆している。本稿では著者の一人の小規模な個人発電所における10年間の発電記録データと、その分析結果から読み取れる、(1)地域気候の特徴や暦との関係、(2)長期的に運用される太陽光発電の課題とその対策等についての考察を通して、時間学研究との関わりや太陽光発電の“光と影”について議論している。