著者
上原 聡介 伊藤 智則 吉井 英樹 鶴丸 和宏 小松 尚久
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-6, 2011-05-12

本稿では,携帯端末の搭載機能として標準採用されつつある三軸地磁気センサ (電子コンパス機能を含む) から取得できる地磁気データの特徴を示し,徒歩,電車,バス,自動車といった人物移動手段の推定に利用可能かどうか検討を行う.ここで,三軸地磁気センサが搭載されている携帯端末にはアップル社製のスマートフォンである iPhone 3GS を用い,特徴量としては平均と分散を検討した.A geomagnetic sensor is becoming a standard feature for mobile phone. In this paper, we show characteristics of geomagnetic data by using a three-axis geomagnetic sensor (including an electronic compass function) in a mobile phone, and suggest effectiveness of geomagnetic data to estimate person mobility. Person mobility means which kind of way a person takes to move from one geographical point to another. In this paper, we check four types of person mobility, which are walking, train, bus, and car. We use Apple's smartphone-iPhone 3GS as a mobile phone equipped with a three-axis geomagnetic sensor. Also, as feature value, we investigate average and variance.
著者
原 聡介
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.1971, no.24, pp.27-42, 1971-12-15 (Released:2010-01-22)
参考文献数
34

ヘルバルトが、特にフィヒテをやり玉にあげながら、そのIdealismusに対するRealismusを自己の理論的立場として明確化しようとしたことは周知のことである。そのことをもっともよく示すのはフィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』 (1806-7) の批判としての『教育学とIdealismusとの関係について』 (1831-2) であるが、その他若干の作品を参考にして、ここでは、フィヒテの国民教育論にもひとつの解釈を与えながら、ヘルバルトの教育学のRealismusのありかたに立ち入ってみたい。そして、そのことを通じて、一般に近代教育思想におけるIdealismusとRealismusとの関係づけについて、若干の手がかりを得たいと思う。