- 著者
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皇 紀夫
- 出版者
- 教育哲学会
- 雑誌
- 教育哲学研究 (ISSN:03873153)
- 巻号頁・発行日
- vol.2006, no.94, pp.122-127, 2006-11-10 (Released:2010-05-07)
本書はすでに「教育学研究第72巻4号」の〈図書紹介〉において、さらに「日本仏教教育学研究第14号」「関西教育学会研究紀要第6号」の〈書評〉で取り上げられており、本誌で改めて書評することは屋上屋を架すの感なきにしもあらずであるが、編集委員会から1年前に依頼を受けていた関係上、先行の書評などを参照して評者なりの論評をしてみたい。本書の書評としては「関西教育学会研究紀要」誌での松井春満氏のものが学術的な評価として簡潔にして要を得ていると思う。評者は明治期の教育や仏教教育の分野を専門とする研究者ではないため、以下の論述では専門的な知識の不備による誤解が含まれているかも知れないが、興味深い研究テーマに引き込まれた好奇心からの勇み足としてご寛恕いただきたい。本書の構成と方法論的立場に関しては先の〈図書紹介〉に詳しいからこれを省略して、評者の関心 (臨床教育学) に従ってその内容や研究手法を独自に紹介し評価と批判を加えることにしたい。