著者
原田 紹臣 赤澤 史顕 速見 智 里深 好文
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.I_1213-I_1218, 2013 (Released:2014-03-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1

Recently, many hazardous flooding cases caused by an irrigation tank overflow under concentrated downpour have been reported. Using a hydrograph to predict the overflow is an important countermeasure against hazardous flooding in the downstream area. Many preceding studies have considered only peak flow discharge without timescale for the hydrograph in the prediction of runoff characteristics due to irrigation tank flow. The present paper deals with the importance of the runoff characteristics and proposes a new index for the hydrograph to evaluate flooding risks in the downstream area, using numerical simulation. The proposed index includes both peak flow discharge and timescale for the hydrograph. Next, the applicability of the two-dimensional numerical simulation model is examined comparing the examples of damage with the in situ experimental results, which were carried out in a narrow channel located in a mountainous site.
著者
原田 紹臣 藤本 将光 里深 好文 水山 高久 松井 保 武井 千雅子
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.102-113, 2023 (Released:2023-05-24)
参考文献数
35

近年,降雨予測や土砂災害発生予測技術に基づいた事前の災害リスクに関する詳細な情報の共有化や発信による災害リスクの軽減が求められている.これらを受けて,筆者らは多種の情報を集約させ,それらを目的に応じて組み合わせてわかりやすく配信する機能を有した枠組み(iHazard map プロジェクト)を提案している.本研究では,メタバース等のデジタル技術(DX)を有効に活用した防災ハザード・マップの高度化を目的に,効果的な運用方法について提案している.なお,一般住民がハザード・マップに求める要求について調査したところ「情報量」よりも「見やすさ」や「使いやすさ」が特に重要視されていることが分かった.さらに,住民への土砂災害に関する説明会において,筆者らが提案する技術を実践的に導入したところ,これらの有効性が確認された.
著者
原田 紹臣 永井 雅章 櫻井 崇光 吉田 恭平 石原 孝雄 家戸 敬太郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.233-244, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
47

藍子の皿ねぶりとして知られている藻食魚類のアイゴは,美味として珍重されている未利用魚の一種である.一方,モクライ(藻食らい)としても知られており,磯枯れの原因の一つとして考えられている.本稿では,徳島県美波町における地域活性化及び沿岸域の磯焼け対策の一つとしてのアイゴを用いた地場商品の開発と,その際にChatGPTを実践的に活用して考察されたChatGPTの適用性等について報告している.なお,アイゴ料理の試食を通じた官能検査の結果,燻製,リゾット等が高評価であった.一方,被験者の属性によって,料理の嗜好が異なる傾向であることが分かった.また,一般的に課題であったアンケート調査における自由記述文(意見)の分析に対してChatGPTを活用したところ,妥当性のある分析結果を簡易に得られる可能性が示唆された.