著者
古城 斉一 原田 皓二
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.35, pp.20-21, 1971-06-30

(1)稚苗を用いて,熟期の異なる品種を晩期栽培に供した場合の出穂期の変化を明らかにするとともに,最も好適すると考えられる日本晴について,品質・収量を調査した。(2)筑後地域での冷害年における出穂限界は9月22〜23日頃と考えられるので,本年の気象を考慮すると9月13〜14日頃までに出穂した品種,移植期であれば,一応安全だと考えられる。(3)日本晴を7月25日に移植した場合,収量も比較的高く,品質も良好なので実用化の可能性がある。(4)育苗箱では苗の生長がおそいので,苗床日数30日以内では,極早生品種でも不時出穂は見られなかった。(5)今後は実際のイグサ収穫跡水田で検討する必要がある。