著者
原田 皓二 尾形 武文 水田 一枝
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.58, pp.37-39, 1991-12-20

1989年と1990年の2か年に福岡県下から収集した36点の種子について塩水の濃度と選別歩留り,種子の出芽歩合及び苗の生育との関係について簡単な調査を実施して,実用上許容される塩水選の濃度を検討した。
著者
古城 斉一 原田 皓二
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.35, pp.20-21, 1971-06-30

(1)稚苗を用いて,熟期の異なる品種を晩期栽培に供した場合の出穂期の変化を明らかにするとともに,最も好適すると考えられる日本晴について,品質・収量を調査した。(2)筑後地域での冷害年における出穂限界は9月22〜23日頃と考えられるので,本年の気象を考慮すると9月13〜14日頃までに出穂した品種,移植期であれば,一応安全だと考えられる。(3)日本晴を7月25日に移植した場合,収量も比較的高く,品質も良好なので実用化の可能性がある。(4)育苗箱では苗の生長がおそいので,苗床日数30日以内では,極早生品種でも不時出穂は見られなかった。(5)今後は実際のイグサ収穫跡水田で検討する必要がある。
著者
原田 皓二 鐘江 寛
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.49, pp.33-36, 1982-12-10

構築物が南北方向に位置する西側の圃場において,構築物の日陰による日照時間の減少が水稲の生育に及ぼす影響の範囲と内容について明らかにした。1.秋分の日の日照時間が9時間以上の地点では,水稲の生育に差がなかったが,9時間以内の地点では日照時間が短くなるほど生育に対する影響が大きかった。2.日照時間が短い地点では茎数,穂数,籾数が少なく,乾物重が小さく,葉身,得とも生育が軟弱であった。3.日照時間が短い地点では出穂期,成熟期が遅延し,玄米の品質が低下した。4.日照時間9時間以上の地点に対するそれよりも短い日照時間の地点の収量比率は日射量比率と有意な相関を示し,両者の関係は一次式で示された。