著者
大原 佳孝 池田 耕二 古家 真優 高橋 昇嗣 池田 秀一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.725-729, 2018 (Released:2018-08-21)
参考文献数
16

〔目的〕高齢血液透析患者2症例の腎臓リハビリテーションから理学療法士の役割を明らかにすること.〔対象と方法〕高齢血液透析患者(76歳女性と74歳男性)2症例とし,症例研究法を用いた.〔結果〕運動療法による身体機能の改善,行動変容に対する支援,身体活動量の管理,生活の再構築に向けたソーシャルワーク的実践という理学療法士の4つの役割が示唆された.〔結語〕腎臓リハビリテーションにおける高齢血液透析患者に対する理学療法士の4つの役割が示唆された.
著者
池田 耕二 山本 秀美 古家 真優 梅津 奈史 大塚 佳世
出版者
奈良学園大学
雑誌
奈良学園大学紀要 = BULLETIN OF NARAGAKUEN UNIVERSITY (ISSN:2188918X)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.7-17, 2021-12-17

株式会社ハーフ・センチュリー・モアが運営しているサンシティ木津ロイヤルケアにて新たにリハビリテーションうららかを開設するにあたり、筆者ならびにサンシティスタッフが共に取り組み、約2年間にわたりリハビリテーション(以下、リハビリ)を実践してきた。今回、これらの振り返りを通して、介護付き有料老人ホームにおけるリハビリの効果や役割、その可能性、課題を考察した。その結果、筆者とサンシティスタッフが共同で取り組んでいる介護付き有料老人ホームのリハビリは、リハビリスタッフと入居者、家族とのコミュニケーションや関係性を基軸に、喜びや安心感という感情表出、全身調整機能や生活リズムの再構築、集団リハビリというコミュニティ、環境変化からくる多様な効果や役割が総じて、入居者や家族の生活の質(Quality of Life:QOL)向上の可能性を高めていると考えられた。これらを考慮したリハビリが実施できれば多様な障害像を有する入居者のQOL向上が図れると期待することができる。これらについてはさらに検証を加える必要があり、今後の課題となった。