著者
中谷 祥恵 藤井 彬 古旗 賢二
出版者
ファンクショナルフード学会
雑誌
Functional Food Research (ISSN:24323357)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.14-18, 2018 (Released:2019-03-15)
参考文献数
29

骨髄中の体性幹細胞には間葉系幹細胞 (Mesenchymal Stem Cell : MSC) や造血幹細胞 (Hematopoietic Stem Cell : HSC) などが存在している.MSC は主に骨芽,脂肪,軟骨細胞への分 化能を有し,HSC は血球系の細胞や破骨細胞などに分化する. 従来,体性幹細胞は外部環境から隔絶したニッチに存在しているため,加齢に伴う外部環境変化 の影響を受けにくいと考えられていた.しかし,最近の研究で,加齢による骨髄環境の変化が骨髄 中の体性幹細胞の性質を変化させ,結果として骨密度を低下させることが明らかになってきた.ま た,加齢だけではなく生活習慣病や食生活によっても体性幹細胞の性質が変化することも明らかに なってきたので紹介する.
著者
古旗 賢二
出版者
城西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

カプサイシン含有のトウガラシ品種にカプシエイト生合成能があり、カプシエイト含有品種にカプサイシン生合成能があることを明らかにした。両品種は、カプサイシンあるいはカプシエイトの最終生合成酵素と推定されるアシルトランスフェラーゼをコードする遺伝子を有しており、両品種で同一のものであった。カプサイシン、カプシエイトの最終合成酵素は同一であるが、前駆体としてバニリルアルコールが供給される場合に、カプシエイト蓄積が優位になることが示唆された。