著者
古木 隆寛 竹内 日登美 原田 哲夫
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.39-42, 2019

<p>生物の解剖を行うことは学生の生物に対しての意識に有益に働くことが数多く報告されている。しかし、高知大学の学生で過去に生物の解剖を実際に行ったことのある学生は多くない。そこで、高知大学教育学部において開講されている「生物学実験Ⅰ」ではこれまでアフリカツメガエルの解剖を行ってきた。アフリカツメガエルの解剖を通して、体のつくりなどを学ぶと同時に、解剖に関して適切な手順や注意点を知ることを目的とした授業であるが、実際に決められた時間の中で、全てを指導するのはやや困難であった。そこで本研究では、全ての学生が適切に解剖を行い、十分に観察および考察ができるように、資料やサンプルを作成し、解剖に臨んだ。その結果、全ての学生が適切に解剖を行うことができ、十分に観察、考察をした結果、生命尊重の観点においても深く考えを至らせることができた。</p>
著者
古木 隆寛 竹内 日登美 原田 哲夫
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.39-42, 2019-05-25 (Released:2019-05-22)
参考文献数
3

生物の解剖を行うことは学生の生物に対しての意識に有益に働くことが数多く報告されている。しかし、高知大学の学生で過去に生物の解剖を実際に行ったことのある学生は多くない。そこで、高知大学教育学部において開講されている「生物学実験Ⅰ」ではこれまでアフリカツメガエルの解剖を行ってきた。アフリカツメガエルの解剖を通して、体のつくりなどを学ぶと同時に、解剖に関して適切な手順や注意点を知ることを目的とした授業であるが、実際に決められた時間の中で、全てを指導するのはやや困難であった。そこで本研究では、全ての学生が適切に解剖を行い、十分に観察および考察ができるように、資料やサンプルを作成し、解剖に臨んだ。その結果、全ての学生が適切に解剖を行うことができ、十分に観察、考察をした結果、生命尊重の観点においても深く考えを至らせることができた。
著者
古木 隆寛 中城 満 原田 哲夫
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.19-22, 2018-05-26 (Released:2018-07-22)
参考文献数
5

「皮膚感覚実験」では温点、冷点、触圧点、痛点の反応数を手掌、手背、脛骨前部、腓腹部の4 カ所で測る。 痛点が各場所に最も多いことが分かり、手と足では手の方が刺激に対する反応が多いことも分かった。「感覚閾値実験」では、基礎刺激量に対して閾値はほとんど同じであり、ウェーバーの法則が成り立つことを学習する。今回の実験では実験学習者の内被験者に刺激を与える側の実験実施者がいかに均一な力、速さで刺激を与えられるかが課題である。二つの実験は簡単な器具で行うことができ、さらにデータ処理の統計学的方法を学ぶ教材としては有効である。「理科離れ」が問題とされている現在で、学生たちが実際に自分たちの体を通して、感覚実験を行うことは、学生たちが生理学的な内容に興味を持つきっかけになる可能性がある。その意味で「皮膚感覚実験」および「感覚閾値実験」は学校教育現場(小学校~高等学校)において有用である。