- 著者
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合田 直樹
宇野 雄博
赤木 洋祐
宇野 理恵
小野 聡弓
志摩 智之
田邊 貴史
多保 智史
樋笠 正晃
吉村 崇光
- 出版者
- 動物臨床医学会
- 雑誌
- 動物臨床医学 (ISSN:13446991)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.4, pp.175-179, 2014
12歳の猫の血清蛋白分画においてγグロブリン分画のモノクローナルガモパシーが認められ,尿蛋白分画においてベンスジョーンズ蛋白が疑われた。X線検査にて複数の長骨にパンチアウト像が認められ,骨髄生検にて形質細胞の腫瘍性増殖が確認されたことから,多発性骨髄腫と確定診断した。プレドニゾロン,メルファランにて治療を開始した。タンパク尿,低アルブミン血症,高コレステロール血症,および浮腫を呈し,ネフローゼ症候群を合併し,治療開始から20日目に死亡した。