著者
吉岡 秀佳 東 陽介 坂田 将 丸山 明彦
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.148, 2006

IODPによる研究掘削航海311「カスカディア縁辺域におけるハイドレート調査」では、カスカディア縁辺域において沈み込み帯を横断する方向に沿って5サイトでボーリング調査が行われ、我々は該当域でのメタン生成プロセスを解明する目的でコア試料を解析した。これまでの培養実験によってメタン生成が確認された箇所や、メタン生成に関係する遺伝子が検出された箇所について報告し、メタンハイドレートの分布との関係について議論する。
著者
吉岡 秀佳 中村 孝道 東 陽介 丸山 明彦 坂田 将
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.13-13, 2009

IODPによる研究掘削航海311「カスカディアマージンハイドレート」では、カスカディア縁辺域において掘削調査が行われた。本研究では、ガスハイドレートの分布するサイトとガスハイドレートのなかったサイトにおいて、メタン生成菌によるメタン生成活性と嫌気的メタン酸化菌によるメタン酸化活性を調べた。その結果、ガスハイトレートの分布する深度においてメタン活性が高く、メタン酸化活性は、表層のみならず100mbsf以深でも活性があることが分かった。これらの結果は、遺伝子解析の結果とも調和的であった。また、ガスハイドレートのないサイトにおいてもメタン生成活性が同じように検出されたことから、ガスハイドレートの形成には、微生物によるメタン生成活性より、岩相の違いが関係していると考えられる。