著者
吉川 勉
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.2, pp.309-315, 2014-02-10 (Released:2015-02-10)
参考文献数
10
被引用文献数
4

たこつぼ型心筋症は一過性の特徴的な心機能障害を呈する新しい概念の心筋症である.心電図ではST上昇,T波陰転化,QT延長などを呈し,急性冠症候群との鑑別が重要となる.院内死亡は急性冠症候群と同程度であるが,背景となる疾患に大きく影響される.急性期に,致死的心室性不整脈,ポンプ失調,心破裂,全身塞栓症など多彩な心合併症を呈する.その発生機序はいまだ不明であるが,交感神経機能亢進が最も有力である.急性期治療の確立,心合併症の予測,再発の予防などが今後の課題である.
著者
福田 恵一 小林 芳夫 半田 俊之介 吉川 勉 内田 博 中村 芳郎
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.1913-1918, 1989-09-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
7

Methicnlin耐性ブドウ球菌 (MRSA) による感染性心内膜炎と, これに伴う大動脈弁閉鎖不全症にCefmetazole (CMZ) とFosfomycin (FOM) の併用療法を行い根治し得た症例を経験した。被検出菌はin vitroにおいてもDisc法及び平板法によりCMZとFOMの相乗効果がみられた。MRSA感染症において感染性心内膜炎のような重症感染症に対してもCMZとFOMの併用が有用であつたとの報告はなく, 両者の併用が相乗効果を持つことが確認できた希有な症例と考えられ報告した。
著者
吉川勉著
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1980