著者
田中雄一郎 笹河良介 佐藤真平 吉瀬謙二
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.26, pp.1-6, 2013-03-06

近年では,ソフトプロセッサがFPGAを使用するシステムにおいて一般的なコンポーネントとなっており,制御やデータ処理などの幅広い機能を実現するために使用されている.小型デバイスにおいてハードウェア容量は限られており,多機能・高性能化においてその容量制限が障害となる.ゆえに,小さいソフトプロセッサの開発が重要である.このようなソフトプロセッサの既存研究に,Supersmall Soft Processorが存在する.本研究ではSupersmall Soft Processorを元に使用面積の削減,並びに性能向上を目指すUltrasmall Soft Processorを提案する.Supersmall Soft Processorに対し,主要データパスの2ビット化,状態遷移の最適化,マルチプレクサの入力ロジックを含む最適化を施す.その結果,Virtex-7においてハードウェア量の削減を達成し,1.88倍のIPCを実現した.また,Ultrasmall Soft Processorの応用としてメニーコア化を検討する.
著者
高前田−山崎伸也 吉瀬謙二 佐藤充
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.71-72, 2012-03-06

サーバー中に用いられるネットワークの性能向上のために,光ファイバーを活用したインターコネクトシステムが注目されている.特に,コンシューマ向け光インターコネクトデバイスの登場により,その低価格化が期待される.しかしコンシューマ向け光デバイスは,その価格の反面,送信端レーザーのVCSELに起因する低い信頼性による故障発生が懸念される.本稿では,信頼性を高めるためにコンシューマ向け光ケーブルを集約したサーバーインターコネクトを対象とした,トラフィックのスケジューリングアルゴリズムを提案する.流れるトラフィックの性質に応じた優先度を用いてスケジューリングすることで,高い性能を達成する.
著者
中塚裕志 池田貴一 吉瀬謙二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.5, pp.1-2, 2014-01-16

一般に,動作周波数は,パイプライン段数を増やすことで向上させることができる.FPGA は再構成可能な LSI であるがゆえに,ロジックとフリップフロップの接続に制限がある.我々は,この制限に着目し,パイプラインステージを決定することで,コンテストで配布された汎用プロセッサのデザインの動作周波数の向上を図る.