著者
吉田 唯
出版者
東大阪大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

神代文字は、江戸時代から近現代まで一部の信奉者によって古代の文字(漢字伝来以前の日本固有の文字)であると信じられており、神代文字に関する書籍についても、非学術的なものが大半を占める。本研究課題は、近世の偽作である神代文字資料に着目することで近世以降の学問史、宗教史、あるいは政治史のなかで神代文字を捉え直し、それが昭和戦時期に興隆を見せた思想的背景を明らかにすることを目的としている。