著者
菅原 充 向井 剛輝 中田 義昭
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1305-1309, 2000-11-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11

量子ドット結晶の自己形成法発見というプレークスルーによって,量子ドットレーザーの研究は急速に発展した.われわれは,独自の自已形成方法により,世界初の波長1.3μm室温連続発振と数mAの低しきい値電流発振を達成した.結晶成長技術とレーザー特性の現状を紹介するとともに,単一量子ドットの光学利得の均一幅とその発振スペクトルへの影響,温度と電流に依存した発振準位のジャンプとキャリア緩和時閤,応用と高性能化に向けた課題について述べる.