著者
喜多村 百合
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.114-114, 2012

インドで1993年に導入された地方分権化策により、「静かな革命」とも言うべき変化が村落社会にもたらされつつある。地方議会の33.3%(州によっては50%へ移行)の女性枠を通じ、多くの女性議員が地方行政の意思決定に関わりはじめている。本報告では、分権化先進州とされるケーララ州T県Sパンチャーヤトの女性議員と収入創出プログラム(クトゥンバシュリ)参加女性の実践を考察を通して、ジェンダー規範とジェンダーニーズの狭間で生成する混淆的エイジェンシーを考察する。