- 著者
-
国武 ひかり
佐藤 郷子
野明 俊裕
荒木 靖三
高野 正博
- 出版者
- 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
- 雑誌
- 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 (ISSN:18820115)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.3, pp.72-82, 2015 (Released:2020-07-17)
- 参考文献数
- 20
高齢者を中心とした2,250名を対象として、WexnerスコアやConstipation Scoring System(以下、CSS)スコアを参考に質問票を作成し、排便に関連したアンケート調査を実施した。アンケート回答者のうち、60歳以上の1,709名から得られた結果を分析した。その結果、便失禁、尿失禁、ガス失禁の有症率はそれぞれ、5.3%、20.5%、29.8%であった。便失禁に着目して分析した結果、便失禁の有症率は、男性では尿失禁がある場合20.1倍、女性では尿失禁がある場合は5.8倍、ガス失禁がある場合は5.0倍になることが分かった。