著者
土井 敏男 野田 亜矢子 濱 夏樹
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.601-602, 2008-12-20 (Released:2012-09-15)
参考文献数
7

Histological specimens of the tissue of a red-spotted grouper Epinephelus akaara infected by Lernaeenicus ramosus were observed. The muscle of the host was inflammated around the intruding head horn of the parasite, resulting in granuloma. Another host,parasitized by three copepods on the dorsal trunk, recovered spontaneously in captivity over a period of six months without any treatment.
著者
青山 茂 土井 敏男
出版者
公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
雑誌
伊豆沼・内沼研究報告 (ISSN:18819559)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.53-62, 2012

<p><b> </b>徳島県吉野川水系産ナガレホトケドジョウの産卵行動を3尾の雄と8尾の雌を収容した水槽内で観察した.雄はそれぞれ特定の範囲を巡回し,出会った個体を性別に関係なく口でつついた. 雌雄ともに卵食が確認されたが,雄のつつきは他個体による卵食を一時的に排除する機能を持つことが考えられた.産卵に参加した雄は産卵可能な雌の存在に早く気づいた個体であった.産卵行動は1尾の雌に対し,1~3尾の雄で行なわれたが,必ずしもすべての雄が産卵に参加するとは限らなかった.本種の雄の繁殖戦略はそれぞれ頻繁に巡回する事により,雌との遭遇確率を上げることで繁殖成功を高めるものであり,雌の獲得は雄間での早い者勝ちのスクランブル型競争と考えられた.</p>