著者
土屋 渉
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.59-85, 2014-03-31

最近、わが国を訪れる外客者数は、2011 年の東日本大震災による影響によって大幅に落ち込んだが、大幅に回復し、2013 年には1,000 万人目の外客を迎え、政府の目標を達成した。本稿は、特に伸び率が大きいASEAN 主要国からの訪日旅行者について検証したものである。 ASEAN 主要国は、日本から距離的にも比較的近く、アニメ等のサブカルチャーや和食に対し強い関心を持つなど、訪日旅行市場としての有望性が高いことから、GDP 成長率推移、可処分所得、宗教別人口、日本語学習者、日本在留者、日本への留学生、日本企業への留学生の就職状況、外国旅行、訪日旅行、日本における旅行の実態等の入手可能なデータを集め、今後のASEAN 主要国からの訪日旅行の動向を取りまとめたものである。