- 著者
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篠原 智行
土田 奈生子
山根 達也
新藤 香那子
大谷 知浩
石井 大祐
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.34, no.5, pp.645-651, 2019 (Released:2019-10-28)
- 参考文献数
- 20
- 被引用文献数
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1
〔目的〕ADL(Activities of daily living)維持向上等体制加算病棟の実情とADL低下の原因を明らかにする.〔対象と方法〕退院患者2460名を対象に,年齢,診療科,在院日数,入退院時のBarthel Index(BI)を調査し,ADL低下の原因を診療録より後方視的に分析した.〔結果〕各平均値は年齢68.4歳,在院日数10.2日,入院時BI67.0点,退院時84.8点,ADL低下率は2.0%であった.ADL低下群では有意に年齢が高く,入院期間が長かったが,ADL低下の有無と診療科には関連はなかった.ADL低下の原因は疼痛や術後の低体力,新規脳血管疾患,悪性腫瘍,呼吸機能の悪化が多かった.〔結語〕ADL低下の予防には年齢や疼痛,術後の低体力に留意する必要がある.