著者
坂口 雅彦
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

動物飼育・動物解剖体験が,中学生の生命に対する意識変化を生ずるか調査した。ウシガエル解剖体験調査において,「命」をキーワードとしたFUMIEテストでは,解剖体験群でIAS値が授業後減少,嫌悪方向へ変化したが,統制群では変化はなかった。キイロショウジョウバエ飼育体験調査において,授業前調査でほとんどの生徒が「ハエは迷惑な生物」と回答した。授業後,飼育体験群では「ハエは人類の役に立つ」と回答が変化したが,統制群では,回答変化はなかった。「ハエ」をキーワードとしたFUMIEテストでも,飼育体験群でIAS値が授業後増加し,好む方向への変化を示したが,統制群では,変化はなかった。