著者
塩谷 英之 宮脇 郁子 北野 貴美子
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究を通じてメタボリックシンドローム患者の運動介入に関しては運動量増加という観点から歩数の増加、体力増加などを積極的に支援していくことの重要性が明らかとなった。ただ運動量の増加だけでは不十分で一方では血圧低下の観点からはリラックスを主目的とした東洋的運動の効果も重要であり、日常生活にこれらの有酸素運動と東洋的運動をうまく組み合わせることで効果的な運動療法になると考えられた。したがって運動療法支援にはこれらの運動を組み合わせて支援することが重要と考えられた。
著者
塩谷 英之
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

食後、心拍数、血圧などの血行動態は大きく変化するため、しばしば生体に悪影響を及ぼす。従って食後の血行動態の詳細を明らかにすることは健康教育のために重要である。そこで本研究では食事が心拍数、血圧、自律神経活動等に及ぼす影響について(1)食事摂取量による影響(2)食事摂取時間による影響(3)若年健常者、壮年健常者、糖尿病患者における影響の違いの3つの観点から研究を行った。食事量の影響に関しては食事量の増大により、食後の心拍数の増大がより顕著になり、中心血圧が低下することを明らかになった。食事時間に関して特に夕食摂取時間が遅くなることが、深夜の心拍、血圧、自律神経活動のリズムを大きく障害することが明らかになった。若年健常者、壮年健常者、糖尿病患者における比較においては比較的軽症の糖尿病患者においても食後の自律神経活動の低下の結果、上腕血圧のみならず、中心血圧の低下が生じることが明らかになった。