著者
塩野 智樹 永瀬 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.96, no.342, pp.23-29, 1996-10-31
被引用文献数
1

データフローマシンは, ALUを物理的に並列個設けることにより, 低い並列度の複数のプログラムをカラーを変えて同時に実行することができるため, マルチタスク向きである. 一方, マルチCPUのデータフローマシンは高い並列度の問題にも対応できる. 但し, 個々のCPUでは, 逐次処理に近づく傾向がある. データフローマシンは逐次処理が遅いのでこれを改善するため, 新たに先行発火機能を提案する. これにより, シングルタスク/マルチタスク共に対応可能なデータフローマシンのアーキテクチャが得られる. また, 本方式はノイマン型のVLIWでマルチタスクを処理するときに生じるリソースの無駄が生じないという利点がある.