- 著者
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山口 智弘
塩飽 保博
小出 一真
栗岡 英明
信谷 健太郎
船津 英司
久津見 弘
藤本 荘太郎
細川 洋平
- 出版者
- The Japanese Society of Gastroenterology
- 雑誌
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
- 巻号頁・発行日
- vol.101, no.10, pp.1087-1094, 2004-10-05
- 被引用文献数
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12
症例は74歳女性. 上部消化管内視鏡検査にて下部食道に黒色隆起性病変を認め, 悪性黒色腫の診断のもと, 胸腹部食道亜全摘術を施行した. 術後DAV療法を施行し, 23カ月間無再発生存中である. さらに本邦報告例193例について臨床病理学的に検討した. その中でアンケート調査を行い予後の明らかとなった72例では, 60歳以上, T2以深, リンパ節転移陽性, 遠隔転移有り, で予後が有意に悪かった. 腫瘍径, 生検の有無では予後に差を認めなかった.