著者
増田 孝一郎
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編
巻号頁・発行日
vol.1954, no.15, pp.159-162_1, 1954

茂庭層からら採集した<I>Patinopecten</I>の新種と記載した.最初に数個の撰本を筆着に提供してくれた東北大学理学部地質古生物学教室学生中島浩三君の名をとつて<I>Palinopecten najahubtai</I> MASUDA と命名した.
著者
増田 孝一郎
出版者
PALAEONTOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1954, no.15, pp.159-162_1, 1954

茂庭層からら採集した<I>Patinopecten</I>の新種と記載した.最初に数個の撰本を筆着に提供してくれた東北大学理学部地質古生物学教室学生中島浩三君の名をとつて<I>Palinopecten najahubtai</I> MASUDA と命名した.
著者
畑井 小虎 増田 孝一郎 野田 浩司
出版者
PALAEONTOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1974, no.95, pp.364-370_1, 1974-09-20 (Released:2010-05-25)
参考文献数
8

仙台市南西部の茂庭層基底部より, ほぼ完全個体の状態で産出した細長卵形状化石を検討した。その外周は薄質の石灰殻で被われ, その外表面には何ら彫刻・斑紋もなく, 滑めらかで, 両端がやゝ太さを異にする所謂卵の特徴を示すものである。此の様な化石は本邦における, すくなくとも新生代における記録は全くなく, 化石の産状と化石・現生種の近似の形態をとり得るものとの比較検討を行なった結果, Moniopterus japonicusなる新属・新種とし, 海棲爬虫類ウミヘビの類と判断した。
著者
増田 孝一郎
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編
巻号頁・発行日
vol.1971, no.84, pp.205-224_1, 1971

AmussiopectenはSACCO(1897)によって提唱されて以来, 世界各地の第三系から多くの種が報告された。しかし, 北米および南米からはその存在が既に予想されていたのにも拘らず(Cox, 1942), 従来Amussiopectenの報告は全くなかった。今回筆者は, COXの予想に基き, 北米・中米・南米のPectinidaeについて詳しく検討した結果, AmussiopectenがLate OligoceneからMiddle Mioceneにかけて, 南北アメリカ大陸に広く分布していたことを確認することができた。すなわち, 既知種ではカリフォルニアのPecten vanvlecki ARNOLD (1907), 西インド諸島のPecten antiguensis BROWN(1913), コスタ・リカのPecten preglyptus OLSSON(1922), ベネズエラのPecten churuguarensis F. and H. HODSON(1927)などが, 明らかにAmussiopectenに属するものであることが判った。さらに, Amussiopectenの新種をプエルト・リコ, トリニダッドおよびメキシコから3種発見した。この中, メキシコからの1種は個体数が少なく, 保存も余り良好でないので新種の記載は差控えた。AmussiopectenはFlabellipectenに属するものであると考えている学者がヨーロッパには少なくないので, その分類の混乱は甚しい。しかし, 両者は画然と区別されるべきものであると筆者は考えている。本論文ではAmussiopectenの特徴を詳しく論じたほか, 類似属との関連, 既知種および新種の記載と相互の関連, およびAmussiopectenの古生物学的意義を論じた。