- 著者
 
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             多田 周平
             
             木村 佳記
             
             向井 公一
             
             里田 由美子
             
             中江 徳彦
             
             近藤 さや花
             
             小柳 磨毅
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本理学療法士学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 理学療法学 (ISSN:02893770)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.46, no.4, pp.233-241, 2019 
 
          
          
          
        
        
        
        <p>【目的】前後に開脚して片側の殿部を着座したHalf sitting にて,体幹を前傾する運動(以下,HSE)の運動力学的特性を,スクワット(以下,SQ)との比較から明らかにすることを目的とした。【方法】健常成人10 名を対象に,右下肢を前方に接地して体重の1/2 を負荷するHSE とSQ を実施した。三次元動作解析装置と床反力計,表面筋電計を用いて運動計測を行い,右下肢の関節角度,床反力,関節モーメント,筋活動電位(%MVC)を算出し,両課題間で比較した。【結果】HSE はSQ に比較して股関節の屈曲角度と伸展モーメント,床反力後方成分,内側広筋と半腱様筋の筋活動が有意に高値を示した。一方,膝関節の伸展モーメントと外部内反モーメント,床反力内方成分は有意に低値を示した。【結論】HSE は膝関節運動がなく,SQ に比較して外部内反モーメントも有意に小さく安全である一方,膝伸展モーメントは小さいながらも,内側広筋と半腱様筋の活動が有意に高まる。</p>