著者
吉田 純一 多米 淑人
出版者
福井工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

石川県境に位置する小原集落(福井県勝山市北谷町)は、住民がわずか2人の限界集落、そして廃村の危機が迫っている集落である。本研究は、この小原集落の新たな再生、活用を試行する実践研究で、離村者を含む地元民(代表国吉一実)と協働し、集落内の空家の改修や石垣・水路・坂道などの補修を通して集落景観を整備するとともに集落を舞台として山村生活の体験や自然とのふれあい、あるいは旧村民を巻き込んでの篝火祭(8月お盆期間)の開催、山開き、山菜・木の実狩り、紅葉見物、雪山散策などの季節に応じた各種のイベントなどを行いながら、限界集落の新たな再生や活用を試行している。
著者
吉田 純一 多米 淑人
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.54, pp.531-532, 2011-07-10

例年2月最終週の土・日曜日に行われている福井県勝山市の左義長は、櫓の上で女物の肌襦袢を着た男衆が太鼓を叩きながら、身振り手振りもおかしく舞い踊る独特の行事である。本稿はこの左義長において市内12地区にたてられる櫓の形式と特徴について報告する。