著者
青木 利樹 田中 亮 奥住 秀之 大井 雄平
出版者
常葉大学教育部初等課程研究企画部会
雑誌
教育研究実践報告誌 (ISSN:24360112)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.19-26, 2021-03-01

「特別の教科道徳(道徳科)」の改訂に伴い検定教科書(教科書)が導入された。小学校、中学校共に教科書の内容に、障害が扱われていることが注目されている。本稿は、道徳科の教科書を発行している小学校8社、中学校8社のそれぞれ全学年の教科書の内容を網羅的に調査し、道徳科の教科書において、内容項目ごとの障害の扱いの傾向を検討した。小学校の教科書では97教材、中学校では71教材で障害が扱われており、内容項目ごとに見ると、小学校では、「生命の尊さ」で障害を扱うことが最も多く、次いで「思いやり・親切」、「希望と勇気、努力と強い意志」が多かった。また、中学校では「生命の尊さ」が最も多く、次いで「希望と勇気、克己と強い意志」、「思いやり・感謝」が多かった。道徳科は、小学校、中学校の両方で、障害理解教育に関連する重要な教科であることが推察された。